ダイエットと遺伝

■遺伝的な体質は変えられない

世の中には甘いものや脂っこいものを好きなだけ食べても太らない人から、ガマンしてダイエットをしているのにちょっと食べただけですぐに太ってしまう人まで、色々な体質を持った人が確かに存在します。

こういった個人差には色々な要因がありますが、遺伝的体質はその中でも特に影響が大きいものの一つでしょう。

ちなみに日本人の場合、体の中でエネルギーを節約し、余ったエネルギーを体脂肪として体に蓄えるという体質になるための『肥満遺伝子』なるものを3人に1人くらいの割合で持っているそうです。

まともに食事のできない原始時代に我々のご先祖さま達は、この遺伝子を持っていたおかげで強く生き抜くことができたそうなんですが、現代社会に生きる我々にとっては逆にありがたくない遺伝子ですよね^^;

遺伝子はよく「生物の設計図」なんて言われますが、生まれつき細胞の一つ一つに記録されているもので、一生変わることはありません。

残念ながら現代の科学では、人工的に変えることもほぼ不可能です。

不公平な話ではありますが、遺伝的体質とは上手に付き合っていくしかないのです。

■遺伝子よりも習慣の影響が大きい

でも、ちょっと考えてみて下さい。

もしも人間の体質が遺伝子だけで決まってしまうようであれば、日本人の3人に1人は肥満という事になってしまいますが、そんなこと無いですよね。

子供の頃に太っていても大人になってからスリムな体を手に入れた人や、太りやすい体質と上手に付き合いながら、引き締まった体型を維持している人も沢山いるはずです。

日本人よりも肥満遺伝子を持っている人が多いアメリカのビマ・インディアンという種族の人たちは、肥満の人の割合がとても高いのですが、同じ種族の中でも肉体労働を行って質素な生活をしている人たちに肥満はほとんど見られないそうです。

環境、つまり生活の状態によって体型が変わるのであれば、努力によって変えられないはずはありません。

食事の内容に気をつけてれば太りすぎる事は十分に予防できますし、太りやすい体質に関しても痩せやすい体質をつくるのに適した運動でかなり改善できます。

それに、努力して健康で引き締まった体型を手に入れいることができれば、見た目の美しさだけではなく、病気に対する抵抗力や、普段の生活で疲れを感じにくくなるような体力も手に入れることができるのです。 これは、頑張った人だけの特典ですよね。

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