■立位体前屈
立位体前屈は骨盤の周りの筋肉の柔軟性を知るために行っていきます。また、骨盤の前傾と後傾のチェックにもなります。
1 | 足先と膝をやや外に向け、足裏の小指側の外縁を意識してまっすぐ立ちます。 |
2 | 股関節を意識しながら立った姿勢から前に倒れていきます。 |
3 | 痛みがないところで静止して、現時点での自分の柔軟性と身体の歪みをチェックする。 |
Check Point①では、ももの裏側の筋肉から股関節、背中の筋肉までの総合的な柔軟性を知ることができます。
Check Point②と③では、あなたの骨盤が前傾なのか後傾なのかを知ることができます。 詳しく下の写真で解説していきましょう。
【お尻が身体の中心線よりも後ろよりで、
かかとに重心がある場合】
あなたは骨盤が後傾している、あるいは骨格アライメント上、重心がかかとに乗りやすい傾向にあります。
プログラムの中で特にハムストリングスや腰椎の周りの筋肉など、身体の裏側をほぐすストレッチやエクササイズを重点的に行っていきましょう。
【お尻が身体の中心線上で、
重心が足の裏全体にかかっている場合】
あなたの骨盤は、前傾・後傾についてはほぼ正常な位置にあると言えます。
プログラムの中でさらに柔軟性を上げて、強く柔らかい筋肉に作るストレッチやエクササイズを重点的に行っていきましょう。
【お尻が身体の中心線よりも前よりで、
つま先に重心がある場合】
あなたは骨盤が前傾している、あるいは骨格アライメント上、重心がつま先に乗りやすい傾向にあります。
プログラムの中で特に大腿筋や腹直筋など、身体の表側をほぐすストレッチやエクササイズを重点的に行っていきましょう。
立位体前屈チェックの目標到達地点は次の通りです。
- ハムストリングスが十分に伸びていることが体感できる。
- 股関節が十分に伸びていることが体感できる。
- 脊柱が十分に屈曲していることが体感できる。
- 指の先を床に着けることができる。
これらについて到達していない方は、 上の立位体前屈を行うと同時に、
ハムストリングスストレッチ(レベル1)やローリング・ライク・ア・ボールや
コブラのポーズを重点的に行っていきましょう。